注意
ChatGPTの回答には誤りも含まれているので、鵜呑みにせず内容を検証する必要があります。
「解説」のパートでは筆者なりにChatGPTの回答を検証しています。
もし間違い等があればコメントしていただければ幸いです。
118A5 問題
特発性肺線維症の症状・身体所見で誤っているのはどれか。
a ばち指
b 湿性咳嗽
c 体重減少
d fine crackles
e 労作時呼吸困難
ChatGPTの解答
ChatGPT
特発性肺線維症(IPF)の症状や身体所見について誤っているのは「b 湿性咳嗽」です。
特発性肺線維症は、肺の組織が徐々に硬くなり、瘢痕化(線維化)することによって特徴付けられる慢性の進行性疾患です。その主な症状には、労作時の呼吸困難や乾性咳嗽があります。湿性咳嗽は、痰を伴う咳嗽のことであり、特発性肺線維症では一般的な症状ではありません。むしろ、乾いた咳(乾性咳嗽)がより一般的です。
他の選択肢についての説明:
a 「ばち指」は、指の先端が太くなり、爪が上方に湾曲する状態で、肺疾患や心疾患など、様々な疾患で見られる徴候ですが、特発性肺線維症でも見られることがあります。
c 「体重減少」は、特発性肺線維症の進行に伴い、活動量の減少や全身状態の悪化により見られることがあります。
d 「fine crackles」(細かいクラックル音)は、肺の底部で聞かれる特徴的な聴診所見で、特発性肺線維症の典型的な身体所見です。
e 「労作時呼吸困難」は、特発性肺線維症の最も一般的な症状の一つで、肺機能の低下によって引き起こされます。
したがって、誤っているのは「b 湿性咳嗽」です。
解説
ChatGPTの解答自体は正解です。
しかし、「ばち指」の説明が少し変ですね。
「爪が上方に湾曲する状態」ではないと思います。
ばち指の状態を言葉で表すと、末節骨部分の厚さが遠位指節間関節部の厚さより厚い状態で、爪と爪甲基部がつくる角度が180度以上になっているもの、という感じになります(イヤーノート2024参照)。
参考文献