受験生の皆さん、模試を有効活用できていますか?
模試を有効活用できてない人の思考
- 面倒くさいから模試受けたくない
- みんな模試を受けているから、自分も何となく受けている
- 模試を受けたけど、全然解けなくて勉強のやる気がなくなった
模試に対して上のように感じている人は、模試を受ける目的がわかっていない可能性があります。
効率よく受験勉強するためには、模試の有効活用が不可欠です!
この記事を読めば、模試を受ける3つの目的と模試を受けるうえで気をつけるべき4つのことがわかり、模試を有効活用できるようになりますよ!
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模試を受ける3つの目的
模試を受ける目的
- 自分の今の実力を客観的に測定する
- 入試の雰囲気や形式に慣れる
- 試験に対する集中力を養う
自分の今の実力を客観的に測定する
ポイントは、測定するのは「今の」実力だということです。
入試当日の実力ではありません。
「今の」(厳密に言えば「模試当日の」)実力です。
当たり前ですが、模試の成績で入試の合否が決まるわけではありません。
でも、模試の成績が悪かったから志望校を変える人がたまにいます。
これはとてももったいないことです。
「今の実力はこれだから、入試までの5ヶ月でここまで成績を上げれば合格圏内に入る!」
「次の模試までに英語のこの分野を伸ばそう!」
このように、模試の結果を客観的に、そして前向きに捉えて、
それ以降の勉強に活かしてほしいと思います。
試験の雰囲気や形式に慣れる
2つ目の目的は「試験の雰囲気や形式に慣れる」です。
どの試験にも、独特の形式があります。
例えば共通テストなら、共通テスト独特の形式があります。
その形式の問題を本番と同じ試験時間で、本番と同じ緊張感を持って解けるのが模試です。
この経験は、入試当日に落ち着いて受験するために必ず役に立ちます。
入試独特の雰囲気を、模試でしっかりと体験しておきましょう。
試験に対する集中力を養う
3つ目の目的は「試験に対する集中力を養う」です。
普段の勉強では、模試ほど時間を厳しく測って問題を解くこともないですし、何時間も続けて様々な科目の問題を解くこともあまりないと思います。
入試は限られた時間、かつ長時間にわたるので、最後まで集中力を切らさずに解ききることが必要です。
普段の勉強から本番通りの緊張感を持って集中することも大事ですが、より本番に近い模試はその集中力を養うためのチャンスなので、ぜひ意識してみてください。
模試を受けるうえで気をつけるべき4つのこと
模試を受ける3つの目的がわかったところで、具体的にどんなことに気をつければよいのかを4つに絞って紹介します。
模試で気をつけるべきこと
- 前日から入試本番のつもりで臨む
- 時間配分をシミュレーションする
- 結果に一喜一憂しない
- 正解した問題も含めて全ての問題を復習する
前日から入試本番のつもりで臨む
最低でも前日から、試験本番とできるだけ同じように模試に臨んでください。
(私は模試の1週間ぐらい前から入試の日とほぼ同じ時間に寝て、起きてました)
気持ちの面もそうですが、前日の寝る時間や当日の朝に食べる朝ごはんも試験当日と同じものにしてください。
もちろん、試験で使う筆記用具も同じです。
このように、思いつく限り、本番と同じにするといいです。
「入試の雰囲気や形式に慣れる」という目的のためには、入試に限りなく近い環境を作る必要があるので、この点を注意してみてください。
時間配分をシミュレーションする
試験の時間配分を意識してください。
普段、時間さえあれば解けるような問題も、制限のある模試では緊張感もあって解ききれないことがよくあります。
難しい問題に時間をかけすぎて解けるはずの問題が解けなかった、といった事態が起こらないように、時間配分を意識しましょう。
意識をしていても、模試では上手く時間を使えないことが何度もあると思います。
でも、それで大丈夫です!失敗してもOKですよ!
なぜなら、本番じゃなくて模試だから!
ただ注意点は、模試だからと言って手を抜いてはいけません。
時間配分も意識して、自分の中では完璧に準備して臨んだ結果、失敗してしまったなら問題ありません。
むしろ成長するチャンスなので、大歓迎の失敗です。
その本気で失敗した経験は、必ず入試の本番で活きます。
逆に、模試で一度も失敗しなかった人の方が怖いです。
なので、失敗したからと行ってやる気をなくさないようにしてくださいね!
結果に一喜一憂しない
模試の結果はもちろん気になります。
特に志望校の判定結果や偏差値は、わかりやすく自分の到達度が現れるので、誰でも意識しちゃいます。
でもその結果だけを見て、戦意喪失したり、逆に余裕を持ちすぎたりしてはいけません。
「自分の今の実力を客観的に測定する」ことが模試の目的の一つなので、
主観的に喜んだり落ち込んだりするだけでなく、
今の自分に何が足りないのか、
合格するためにどの教科のどの分野を伸ばせばいいのか、
などを中心に客観的に分析するようにしてください。
正解した問題も全て復習する
気をつけるべきことの最後は「全ての問題を復習する」ということ。
間違えた問題は復習するという人は多いですが、正解した問題まで復習する人は少ないのではないでしょうか。
模試は、入試のプロたちが試験の傾向を分析して練りに練って作り上げた良問の集まりです。
また、選択問題の場合は、適当に選んだらたまたま正解したということもあり得ます。
そのため、模試の問題は全ての問題を自分が理解するまで解説を読み、何も見ずに解けるようにしてください。
これはこの記事で最も伝えたいメッセージの一つです。
まとめ
この記事では、模試を最大限に活用するために、
「模試を受ける3つの目的」と「模試を受けるうえで気をつけるべき4つのこと」
を紹介しました。
それぞれの内容は以下の通りです。
模試を受ける目的
- 自分の今の実力を客観的に測定する
- 入試の雰囲気や形式に慣れる
- 試験に対する集中力を養う
模試で気をつけるべきこと
- 前日から入試本番のつもりで臨む
- 時間配分をシミュレーションする
- 結果に一喜一憂しない
- 正解した問題も含めて全ての問題を復習する
模試は本番ではないので、模試の結果で落ち込みすぎないようにしましょう!
むしろ、失敗したり自分のダメなところがわかったりするのはラッキーだと思うべきです!
なぜなら、それだけ伸びしろがあるということですからね!
そして、大事なことなので最後にもう一度言いますが、
模試は、入試のプロたちが試験の傾向を分析して練りに練って作り上げた良問の集まりです!
最大限に活用して、志望校合格に近づいてくださいね!
おまけ:自分はまだ模試を受けるレベルじゃない、という方へ
自分にはまだ模試を受けるレベルじゃない、という方でも、模試を受ける意味はあります。
なぜなら、そのような方でもこの記事で紹介した目的を達成できるからです。
それでも模試を受けるのが不安だという方は、まずは各教科の基礎的な問題集を一周してください。
問題集の選び方については『参考書・問題集の選び方』を参考にしてくださいね。
すべての受験生の皆さまの幸運を祈っております!