なぜ「与える人」が成功するのか?勉強との関係についても考察してみた

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この記事でわかること

  • 「与える人 = ギバー」が成功するのはなぜか
  • 「ただのいい人」と「成功するギバー」の違い
  • 勉強すると「成功するギバー」になれるのか

 

この記事を書くにあたり、以下の書籍を参考にしました。

 

参考書籍

“GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代”

著者 アダム・グラント、監訳 楠木 建、出版社 三笠書房


ギブ&テイクという言葉はよく聞きますが、

ギバーという言葉にはあまり馴染みのない人が多いですよね。

(少なくとも私は、この本を読むまで知りませんでした。)

 

この記事を読むことで、

  • 「成功するギバー」とはどういう人なのか
  • 「成功するギバー」になるために勉強がどう役に立つのか

を自分なりに考えられるようになります。

 

 

「与える人」こそ成功する

 

「与える」は英語でGIVE(ギブ)なので、与える人=ギブする人=ギバーと言います。

 

「なぜギバーが成功するのか」を説明する前に、

前提として重要な「ギバーとテイカーの違い」について、

まず簡単に解説します。

 

 

ギバーとテイカーの違い

 

先ほども述べたように、与える人のことを「ギバー」といいます。

では、テイカーとはどういう人なのでしょうか。

 

それは、ギブ&テイクの「テイク」に重きを置く人のことです。

 

英語のTAKE(テイク)は「受け取る」という意味なので、

テイカーは自分が利益を受け取ることを目的とする人になります。

 

(参考書籍ではもう1つのタイプ「マッチャー」が出てきますが、この記事では説明を省きます)

 

 

世の中の仕事やビジネスは「ギブ&テイク」で成り立っているので、

ギバーにしてもテイカーにしても、最終的には「ギブ&テイク」になることに変わりはありません。

 

では、ギバーとテイカーは何が違うのか。

 

 

決定的な違いは、その「目的」です。

 

 

ギバーは与えることが目的で、テイカーは受け取ることが目的です。

 

つまりテイカーは、自分が利益を得る手段としてのみ「ギブ」します。

 

 

ギバーは「ギブ」すること自体が目的で、結果として自分に「ギブ」が返ってくる人のことです。

 

 

 

ギバーが成功する理由

 

ギバーとテイカーの違いについてわかったところで、

なぜギバーが成功するのか、早速結論を述べます。

 

ギバーが成功する理由

「自己の利益=周囲の人の利益」であるため、周りの人が自分の成果を喜び応援してくれる。その結果、チャンス、信頼、他者の協力などの、成功に不可欠なものを手に入れることができるから。

 

では、ギバーになれば必ず成功するのでしょうか。

 

残念ながら、実はそうではありません

ギバーになったからといって必ずしも成功するとは限らないのです。

 

「ただのいい人」になってしまっては、他者に利用されて、最悪の場合、最後に捨てられてしまうこともあり得ます。

 

 

「ただのいい人」と「成功するギバー」は何が違うのか

 

次の項目では、このことについて解説をします。

 

 

 

「ただのいい人」だけでは「成功するギバー」になれない

 

「ただのいい人」ではなく、「成功するギバー」になるために重要な、

「自己犠牲を伴わない他者志向性を持つこと」意義を持つこと」とについて解説します。

 

 

自己犠牲を伴わない「他者志向性」を持つこと

 

「ただのいい人」は、自分を犠牲にしてまで他者に利益を与えてしまいがちです。

 

このような人は「他者に利益を渡す=自分の利益がなくなる」と考え、

自分を犠牲にしないと他者に利益を与えられないという思考に至ります。

 

しかし、「自己利益」と「他者利益」は相反するものではありません

 

つまり、他者に利益をもたらすために「自己犠牲」は必要ないのです。

 

 

必要なのは、自己犠牲を伴わない「他者志向性」を持つことです。

 

これは「周囲の人の幸せのために自分が成果を出す」という考え方であり、

周りの人に利益を与え、かつ、自分にも利益がある目標や目的を設定することが重要になります。

 

そうすることで、「自己利益=他者利益」が成り立つようになります。

 

 

 

「意義を持つこと」がポイント

 

「他者志向性」を意識する時の重要なポイントは「意義を持つこと」です。

 

意義とは“自分がそれをしたいと心から思える理由“であり、

 

例えば、それをすることで自分が「嬉しい」「楽しい」といったポジティブな感情を得られる、などを言います。

 

 

成功するギバーは、ギブすることで他者だけでなく、意義に向かって行動する自分にも利益を与えているのです。

 

 

 

人生の目標は「成功するギバー」になること

 

  • 自分は何のために生きているのか
  • 人生の目標とは何か
  • 幸せとは何か

こういう漠然としたことを考える時ってありますよね。

 

人によってこの答えは違うと思います。

 

 

しかし少なくとも、「成功するギバー」になることが「不幸である」と考える人はいないはずです。

 

 

なぜなら、「成功するギバー」になると自分の利益や成果を周りの人が応援してくれるからです。

そうなると、仲間が増え、信頼が得られ、充実した人生になるでしょう。

 

 

そう考えると、「周りの人が自分の成功を応援してくれる」ようなギバーになること

人生の目標のひとつに設定することは、とても有意義であると言えます。

 

 

勉強すると「成功するギバー」になれるのか

 

本ブログのテーマである「勉強」と「成功するギバー」の関係を考察したいと思います。

 

 

結論:「勉強したら必ず成功するギバーになれる」ではない

 

上記でも解説した通り、成功するギバーになるには「他者志向性」と「意義を持つこと」が重要になります。

 

これらは、勉強をするだけでは手に入れることができません

 

いくら勉強ができても、自己の利益のみにその能力を使って他者の利益に無関心な人は、

成功するギバーとは到底言えません。

 

他者志向性や意義を持つことを意識し、習慣化することが大事になります。

 

 

勉強は「成功するギバー」になるための必要条件である

 

では、成功するギバーになるために勉強は必要ないのでしょうか。

 

 

これも「ノー」です。

 

 

ギブするためには、何か与えられるものを持っていなければなりません

 

それは自分の持つスキルや知識などから生み出され、スキルや知識は勉強によって得ることができます

 

 

もちろん、勉強以外にもスキルや知識を得る方法はあります。

 

例えばプロスポーツ選手は、スポーツという自身のスキルを通して人々に感動を与えています。

 

しかし、スポーツも頭を使って戦術を練ったり、相手のことを分析したりするので、勉強することは必要ですし、

 

スポーツで成功するためには生まれ持った才能や運など、自分ではどうしようもできないことに大きく左右されてしまいます。

 

 

一方で勉強は、いつでも誰でも一人でもでき、一生自分の中で活かされます

 

 

 

スキルや知識以外の「勉強することで得られるもの」

 

また、勉強をすることでスキルや知識以外にも、

例えば、自信、忍耐、考える力、他者への共感、などが得られます。

 

詳しくは別の記事で紹介する予定なので、そちらもご覧ください。(記事準備中)

 

上記のような勉強によって得られるものによって

「成功するギバー」に近づくことができると私は考えています。

 

勉強のモチベーションを何に持っていくかは、人によって異なりますが、

「成功するギバーになること」も、ひとつのモチベーションになると思います。

 

 

まとめ

 

最後に、記事の内容をまとめます。

 

  • 「ギバー」が成功するのは、周りの人が自分の成果を喜び応援してくれるから
  • 「ただのいい人」と「成功するギバー」の違いは、「他者志向性」と「意義」
  • 勉強は「成功するギバー」になるために必要な条件である

 

いかがだったでしょうか。

ギバーのことが少しでも伝わっていれば幸いです。

 

 

難しいのは「私はギバーになる!」と思っても、今からすぐにはなれるものではないことです。

 

参考書籍の中でも、「ギバーとテイカーは完全に境界があるわけではなく、同じ人でも、ある時にはギバー、ある時にはテイカーになる」といった内容が書かれていました。

 

 

すぐにギバーになれない自分を否定するのではなく、

ゆっくりでいいので、少しずつ「他者志向性」と「意義」

意識してみてはいかがでしょうか

 

 

最後に、改めて参考書籍を紹介します。

 

参考書籍

“GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代”

著者 アダム・グラント、監訳 楠木 建、出版社 三笠書房

 

この本は、豊富な事例とデータに基づく事実から「ギブ&テイクと成功の関係」を論述していて、読めば「ギバーになれるように意識してみよう」と前向きな気持ちになれる1冊です。

 

この記事を読んで気になった方は、ぜひ読んでみてください。

 

 

それでは、最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

 

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